前回までのお話↓
「こんばんは!お待たせしました。」
診察室に入ると明るくてエネルギッシュな担当医が挨拶をした。
「パパは医療関係者?初めに聞いとかないとね、最後に医者ですとか言うパパもいるんだよ」
これは病院あるある。
医療関係者だと、初歩的な説明をしなくていいが多少気を遣うところもあるのです。
私も看護師だったので、産院でモモさんは小児科看護師っていうのが助産師の中で知れ渡っていて他のママさんたちと違う扱いを受けていました。
「会社員ね、うん。じゃ、この子の頭ね。ママは絶壁と言われている短頭が気になるらしいけど、右のおでこがね、出てるんだよ。耳の位置も違うね。これは斜頭だね。」
「これはグレード3にあたるけども、3と4は矯正しないと治らないよ。」
「僕も耳の位置がずれててね。ちょっと不便。」
「でも治療しなきゃいけないってものでもないんだよ。だいたい日本の小児科の先生から言わせると頭の形を矯正するなんてナンセンスだ!」っていうと思うよ。」
確かに。
誰に聞いても矯正したほうがいいなんて言われなかったし、私が働いていた小児科の先生も明らかにグレード4の斜頭の子を持つ母から相談を受けても「仕方ない。数年単位で治っていく。」程度にしかアドバイスして終わっていました。
「お母さんがあまりやる気がないならやらないほうがいいよ。大変なのはお母さんだから。この地獄の外来にも来なきゃいけないし。ちょっと二人で話し合って。」
そう言って他の診察室に消えていきました。
私たちは二人で目を合わせて、治療しようと決めました。
先生が帰ってきて「治療します!」と言いました。
それから計測をスタッフの人にしてもらいヘルメットの完成する2週間後の予約を入れて終わりました。
帰り道、ベビーカーに乗って普段泣かないウェウェちゃんが大きな声で泣いていました。
ウェウェちゃんも疲れていたのでしょう。
家に着いたのは21時。確かに6時間以上の長旅で私も疲弊していました。
やると決めたけれど、あの6時間を超える地獄の外来を考えると・・・・辛いのが本音です。
どうなることやら。
ヘルメット生活編に続く。
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